毎日憂鬱なくらいなら

大金はたいてでも行動を起こした方がいい。

お題「他の人のお金を使ったエピソードを聞くのが好きです。最近の散財エピソードを教えてください。」

最近、というにしては前だけど、2年前の整形(二重切開と瞼の脂肪取り)と、同年のマウスピース矯正かなぁ。前者は17万、後者は70万円強。

20代半ばの私は少々病的なくらい外見を気にしていた。鏡を見るのが憂鬱でメイクをした後の自分を見るのはともかく、完成するまでの素顔を見続ける時間が苦痛だった。完成しても「たったこれだけの顔の変化の為にこんなにも時間がかかって疲れるのか」と憂鬱だった。Twitterを見ると、同じ人間というカテゴリーで同じ性別でしかも同年代ということが信じられないくらい可愛いお人形さんのような、アニメキャラのような女の子がわんさかいた。一般人とは到底思えない美術作品のように美しい身体の女性がいた。それを見るたびにキラキラした憧れのような感情がわっと広がるけど、次の瞬間には自分と比較して病んだ。

メイクを研究した。自分の顔の構造を知るために顔の色んな長さを測り、正面と横顔の写真を撮った。どう計算しても面長の遠心顔だし、横顔は「こんなにブスだっけ?」と思うほどブスだった。所謂 「口(くち)ゴボ」というやつだった。

ダイエットをした。ストレスで気が滅入ってリバウンドを繰り返すだけだった。というかリバウンドといえるほど そもそも痩せなかった。

この腫れぼったくて重い、人相の悪さの元凶である一重瞼が二重になったらどれほどいいんだろう。あらゆる二重グッズを使っても、失敗して二重にならないか、左右平等にならないかベタベタによれて瞼が弱るばかりだった。眼科に行って度なしのカラコンをつけようとした。眼球のカーブがどの種類とも合わず、結局一度もつけられなかった。マッサージやエステで小顔になろうとした。親知らずを3本抜いた。それでも輪郭は変わらなかった。

憂鬱がピークに達し、整形と矯正を決意。私にとっては大革命の年となった。

整形は、何か月も調べたけど実際の施術は1時間くらいで、ダウンタイム(血の塊がいっぱい付くし、顔の上半分ちかくは青やら黄色やら紫になるし、何より頭痛が酷くて１日中ふらふらする)はしんだかったけど1か月程度で済んだ。矯正は1年＋固定用マウスピース着用1年。こちらは少々長くて今も１日6時間はつけないといけないけど、悩んで憂鬱になってる時間に比べたらずっと短い。

お金がないならローン組んでもいい。憂鬱で毎日しんどいくらいなら、元気な身体と自由な時間がたくさんあるうちに、やりたいことはやっておいた方がいい。人生は短いし、元気に動ける時間はもっと短い。けど何もしないにしては長すぎる。って誰かが言っていた通りだ。

あとで思い出したけど、他にも大金を使ったことあったな。これが一番最近だ。70万くらいかけて結婚式の前撮り写真を好きな写真家さんに夫婦で撮影してもらった。

20歳の頃、地元の振袖屋さんで撮ってもらった前撮り写真があまりにも酷くて心霊写真のようだった。23歳の時にTwitterで知った写真家さんに、振袖写真撮影の依頼をした。それもよかった。すごく勇気がいったけど、その体験のおかげで結婚式の前撮り写真も素敵なものにしてもらえたから。

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静寂の心地良さも共有できる人

今月は日曜全てが休み。旦那さんと一緒に過ごせるから嬉しい。けど来月は土日休みがほとんど無い。

「せっかくだからどこかドライブ行きたいな〜。」と、言うのでそんなに遠くない地元の植物園へ。隣接する動物園は地元民にとってお決まりの遠足コースで誰もが行ったことがあるけれど、植物園はそれほど定番ではないのではなかろうか。

その前にカフェでモーニング。私が1時間も寝坊して着いたのは11時前。もはやブランチ。それでも怒ったり不機嫌になったり責めたりしない旦那さんは優しい。私は予定が狂うとすぐに不機嫌になってしまうのに。

植物園に到着。時季が半端だからかあまり花は咲いていない。けどすごくいい天気で散歩日和。色んな草花と木が丁寧に植えられているコースを歩く。虫を見つける度、昆虫大好きな旦那さんから生態の説明をを受ける。屋外のデートではお決まりのこと。毎度知識の量には驚かされる。

もう少し離れた位置にもコースがあるらしいので車を別の駐車場に入れて散策。芝生ばかりであまり花はなかった。少し登ったところにある、屋根とベンチがある休憩スペースへ。歩き疲れたからちょうどいい。少しだけ冷たい秋の風が気持ちいい。何も喋らずに2人でぼんやりする。無言の時間は元々 気にするタイプではないけど、それでもここまで居心地がいいと感じさせてくれる人は他にはいない。静寂も楽しめる人と居るのは楽しい。

駐車場に戻る道中、コスモスと寒桜が咲いてるのを見つける。晴れた空によく映えてたので写真を撮る。じーっと写真を撮ってる旦那さんも撮る。そういえば旅行に行った時も景色ばかりで旦那さんの写真をあまり撮れてなかったなと思い出す。

帰りに近くのケーキ屋さんへ。私が中学の時に職業体験でお世話になったお店。初めて一緒に行く。紹介出来てよかった。ケーキを4つも買って贅沢気分で帰宅。

帰宅してテイクアウトしてた牛丼を食べてしばらく休憩。その後 理容室に行った旦那さんを待ってる間に明日と明後日の献立を考える。夕方、2人でスーパーへ。休日が被ると、旦那さんは一緒にスーパーに行きたいってよく言う。そして何気ない普段の買い物であれど、楽しそうにしてくれる。

充実した日曜日だった。基本的に1人で過ごす休日が好きだけど、たまにはこういう日も良い。

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金色の稲穂と床下庭園

お題「初めて一人旅をします。一人旅でよかった場所、一人旅初心者におすすめの旅行先を教えてください。」

20歳頃は一人旅にハマって色んな所に出かけた。東京、名古屋、京都、神戸、香川、高知、長崎…。あれ？案外少ないな。

1番良かったのは長崎。ホテルは雲仙。長崎の中心部からかなり離れてて、山に入ってからがかなり長かった気がする。諫早駅に向かうまでの電車は、街を抜け田園風景が広がるにつれ乗客がどんどん居なくなっていく。

夏の終わりで、夕日に照らされた辺り一面の稲穂がキラキラ輝いていた。元々 田舎の人間だし、全然珍しい風景でも無いのに、時間を忘れて魅入ってしまった。仕事のストレスでちょっと病んでたけど、その時は何もかも忘れられた。

翌日は島原へ。湧き水が綺麗で有名なエリア。その中の1つ、四明荘へ。びっくりするほど澄んだ綺麗な池の中を鯉が悠々と泳いでいた。その様子を、建物の縁側に座ってずっと眺めていた。床下庭園になっているから、建物の下まで池が続いていて、自分の足の下をすぅーっと鯉が泳いでいく。なんて静かで美しい景色なんだろう。何もかも忘れてずっとここに居たかった。

こんなに素敵な場所なのに、知名度はそんなにない気がする。色んな人に勧めたい。行かないとなかなか良さが伝わらない。

ちなみに宿は雲仙観光ホテル。ここはバーやビリヤード室、さらには出入り貸出自由の図書室まである。本好きには最高でしかない。しかも自分の部屋まで本を持ち込める。2泊で丸1冊読んだ。スタッフの人もすごく丁寧で腰が低い。あの頃の私は小心すぎてバーにはとても入れなかったけど、いつかまた行けたら入ってみたい。

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離人感というほどではない何か

「恋人が出来ても、いつか別れるかもしれないと考えると幸せを幸せだと思えなくなる。」という人が世の中一定数いる(らしい)。

その考えを初めて知った時は「なんてしんどいんだ。」と思うと同時に「贅沢すぎる悩みだ。」と思った。が、今ならその感じが少し分かるかもしれない。

結婚してもうすぐ半年。恋人の時には気づかなかった、知らなかった旦那さんの色んな面が分かってきた。こういう時が1番 喧嘩をするようになったり、夫婦仲が陰りだし離婚の文字が浮かぶようになる…と思ってたんだけ意外にも現実は違った。

意外な一面はあったけれど、それはめちゃくちゃ面白いものや微笑ましいものだった。他には逆に、私の良くない所が露呈してイライラさせたり嫌われたいするんじゃないかって予想も杞憂だった。どれだけ手先が不器用で容量悪くてもイラつかないし真剣に考えて答えてくれる。バカにすることがない。

こんな人、初めてだ。私の無知をバカにしたり、無力さを責めたりしない。私が困るような事は言わないし私の意志を尊重してくれる。

それまで出会ってきた人が、周囲から男運が悪すぎると言われるほどだったからか、こんなに素敵な人と両想いになれたこと、結婚出来たことが未だに信じられないというか現実のような気がしない。前にも似たようなこと書いたけど、私では無い他の誰かのような、他人の人生のように感じる時がよくある。というかほぼ毎日だ。幸せを幸せだと100%で実感出来ないような。

いつかこの感覚がなくなって、心から幸せを感じられる日がくるんだろうか。

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海の後悔

お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか？身体的なものでも精神的なものでも」

小学校4年生の時。林間学校にて、同級生(人数が少ないから1クラス＝1学年)の皆と、海で遊んだ。みんな好きに泳いでたけど私は1人で のんびり浮かんでた。

するといつの間にか、遠くに流されていて「あ、死ぬかもしれない」って思った。けど同時に、「私が死んだとして支障はあるか？」って考えが過ぎったのと、大声で助けを求めるのが恥ずかしかったのでそのまま流され続けてしまった。

しばらくしするとライフセーバーの人？がハッとした様子で急いでこちらに向かって助けてくれた。私は放心状態で、命の恩人なのにお礼もろくに言えなかった。その人は怒ることも注意をすることもなかった。皆が気づいて騒ぎになることもなかった。

会いたくても会えない人に会えるなら、私はこの人に会いたい。もう20年も前の事だし、名前も覚えてないから無理だけど。

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平穏と退屈の違い

今日も休日。平日休みは過ごし方がルーティン化してる。

朝ごはん食べて、その人と翌日の献立考えて買い物メモ作って、ジム行って帰りにスーパーで食材を買い帰宅。遅めの昼ごはんを食べてソファに寝転がりながらYouTubeか電子書籍の漫画を読む。17時前ぐらいになってやっと重い腰を起こし晩御飯を作る。そして旦那さんが帰ってくるまでにギリギリ間に合うか間に合わないかドギマギする…。(別に間に合わなくても怒らないしそれどころかニコニコして手伝ってくれるんだけど。)

ルーティン化した方が、「今日は何しよう？」って考えなくていいから楽だと思ってたけど、いざそうなって慣れてくると退屈に感じてくるな。魚座は1番 退屈や暇(変化が無いこと)が嫌いって しいたけ占いでも書いてた。ほんとその通りだよ。平穏と退屈は紙一重なんだ。

かといって…どうしてもしたいことがあるわけでもないんだよな。数年前みたいにファッションにハマって雑誌月2冊読んで服買いに行きまくったり、小説にハマってトイレ行く間すら惜しいくらいずっと読んだり、喫茶店巡りにハマって1日で2件ハシゴする…なんてことも、「今すごくしたいか？」と問われれば答えはノーだ。

でももう少しだけ、自分1人で好き勝手に何かしたいってのはある。あーせめて料理の時間が減らせたらな。2日分の晩御飯作るのに丸2時間かかるんだもん。嫌になっちゃう。1時間で8品作り置き！なんてテレビでやってるの信じられない。

写真は今日の昼ごはん。大抵スーパーのお惣菜で済ますけど、食材使い切るの急ぐ時は極稀に作る。今日はトマト缶1/2缶を消化したくてトマトソースのペンネ。と、ベーコンエッグ。洗い物は食洗機がしてくれるけど、長年手洗いしてた癖で極力食器を使わないようにワンプレート。意外と美味しそうにみえる。

とりあえず次の休みは…少し変わったことしようかな。

日曜日のカフェ モーニング

今月は日曜日全てが休みという珍しいシフト。旦那さんと休みが被る時はいつもホームセンターとスーパーに買い物。結婚して3ヶ月くらいは家電量販店にしょっちゅう行ってたけど、もう何不自由ないくらい家具も家電も揃ったから用事はなくなった。

普段の朝食は2人ともコーンフレーク、グラノーラだけど、休日は食パン。だけどストックの冷凍が1枚しかないことに土曜の夜気付く。かといって休日までグラノーラは飽きる。と思い、しばらく言ってなかったカフェ モーニングを提案。旦那さんもモーニング大好きだから即OK。

家から車で5分ほどの、住宅街の中にある珈琲店へ。結婚前は趣味でカフェ巡りしてて色んなお店行ってたけど、今は全然出来てない。久々のカフェ、しかも初めて行く所はそわそわする。

店内はテーブルごとに仕切りがあって半個室のよう。濃い色の木の床や柱がいい味出してる。カジュアルな雰囲気の今時のカフェよりも、こういうレトロで純喫茶のような重厚感を感じさせる、明るすぎないお店が好き。

モーニングセットは5種類くらいあった。その中から卵トースト、サラダ、ヨーグルトのセットを注文。15分くらいしてやっと来た。トーストは外カリカリ中ふっくら。表面にはバターが塗られたものがサンドイッチのように3角に切られ、ゆで卵とマヨネーズがサンドされていた。

普通に食パン半分に切った上にスクランブルエッグが乗ってるだけかと思ったら嬉しい誤算。同時に注文したアイス キャラメルマキアートも めちゃくちゃ美味しかった。

こんな素敵なカフェと朝ごはんで始まる休日はたいした予定無くてもわくわくする。気分あげる為にも、時々来たい。

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